港区港南3丁目計画(計画概要はこちら)において、高層マンションの建設が計画されている場所は、かるがも達が子育てをする自然豊かな川辺です。
そして、その愛らしい姿を見守ることは私たち近隣住民の毎年のささやかな楽しみでもあります。
この川辺は元は静かな駐車場でした。
高層マンションの建設により優しい風と日光、そして自然豊かで静かな環境が失われてしまっても、かるがも達は落ち着いて子育てができるでしょうか?
かるがも達の子育てエリアを守るのは人間の役目だと私たちは考えます。
東京都が定めた「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020」(ガイドラインはこちら)では、建設予定地は「海と風のゾーン」にあって「風の道」、「緑のネットワーク」と「水辺のネットワーク」が交差する重要な場所にあたります。
そして、近隣住民もそのコンセプトを支持し、尊重してきました。
地域の住環境や景観形成の要ともいえるこの川辺に高層マンションを建設することで、自然な海風を遮り、緑や水辺のネットワークを途切れさせてしまうことは、果たしてこの街のためになるのでしょうか?
将来ここで暮らす子供たちに、より良い環境を受け継いでいくために、その場所で暮らす人々が中心となって街の将来像についてしっかりと議論する必要があると私たちは考えます。
なお、「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020」は、この地域内において都市開発諸制度等を活用する開発について上位計画と位置づけられています。
|
(出所)東京都都市整備局ホームページ
港区港南3丁目計画は、東京都の住宅供給促進型総合設計制度(制度の情報はこちら)を利用することによって容積率等の制限緩和措置を受け、高層マンションを建設する計画です。
総合設計制度とは、市街地環境の改善に寄与する良好な都市開発の誘導を図るために、容積率や斜線制限などの建築基準法に定める形態規制を緩和する制度です。
港区港南3丁目計画においては、本来認められる400%の容積率に800%もの割増容積率を追加することにより、地上28階建ての高層マンションを建設する計画になっています。
上記のように、この川辺に高層マンションを建設することは、かるがも達の子育てエリアを奪うことにつながり、東京都や近隣住民の考える街の将来像に合致しないため、市街地環境の改善には寄与しないと思われます。
したがって、近隣住民との十分な議論もないまま総合設計制度を利用してこの川辺に高層マンションを建設することは不適切だと私たちは考えます。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から